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石川県とうさぎのお話し。②

自分の干支から数えて七番目の物を持つとその人のお守りになるのだそうで、向かい干支とか逆さ干支とも呼ぶそうです。金沢生まれの文豪・泉鏡花のお母様が子どもの鏡花に掌中にのる水晶の兎をもたせてくださったのが、鏡花と兎の親身のはじまりで、9歳で母を亡くし、終生、母を慕い続けた鏡花にとって、ウサギは 思い出に結び付く大切な形見だったのでしょう。鏡花が生涯に渡って「うさぎ」の品を愛して、大量にコレクションしていたのは有名で、私も幼い頃から知っていたお話しです。

皆さまの向かい干支は何ですか。(^^)

こちらの象嵌のうさぎのペンダントトップは、チェーンを付けるとネックレスになります。
けやきの打出の小槌、座布団、チェーン付きで1点のみの販売で、9日から開催されます阪急・うめだ本店「日本の職人展」でご覧いただけます。

お時間ございましたら、お立ち寄りください。

阪急百貨店 阪急うめだ本店

第23回 日本の職人展
~笑みがこぼれる、手技の共演~
◎11月9日(水)~14日(月)
◎9階 催場
※催し最終日は午後6時終了

金沢市工芸協会主催の”工芸で彩る”食の空間 コーディネート展に入選しました。

金沢市の工芸の魅力を広く発信するため、食の空間を彩り 工芸品の新たな使用イメージを提案するコーディネート画像作品の公募展でした。

無理に買わない、借りないで、家にある物を使用して楽しみたいと思いましたが、コーディネートは難しくと、何とか形にしました。私の作品は使用作品の写真上部の2点です。

応募の時期は夏の終わりでもまだ暑く、秋らしさを出したくて、近くの小学校に電話して、校門のいちょうの木の黄色っぽい枝をいただき、生けました。

コンセプト

祖父が愛用していた輪島塗の紅葉と雅楽の漆椀に、リズムを表した加賀象嵌の盛り皿を合わせ、寄せ木細工のカスタネットは、ナッツを入れ、いちょうのブローチは、箸置きに。ランチョンマットは柿渋染に、金箔をちらし秋が舞うように。金沢漆器の酒器で温もりを。低めの花器には、いちょうを生けました。 秋の音が聞こえるような、楽しいひとときを過ごしてもらえたらと、コーディネートしました。

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